教会案内｜日本基督教団札幌教会

札幌教会の歩み

1877年（明治10年）9月2日、ウイリアム・クラークの感化を受けた札幌農学校第一期生の佐藤昌介ほか14名が、函館在住のメソジスト監督教会宣教師　M・Cハリスより洗礼を受けたことが本教会の始まりの基となりました。1889年（明治22年）9月7日　札幌美以教会を組織し、布教の届けを出しました。この日をもって札幌教会設立の日とし、2014年9月に創立125周年を迎えました。
現在の石造りの礼拝堂は1904年（明治37年）12月（前年4月26日近隣の火事により築6年の教会堂を焼失したため、日露戦争の開戦にともなう苦しい教会財政にもかかわらず）竣工されました。会堂の設計は当時北海道庁土木課技師で札幌教会員の間山千代勝の手によります。2014年には献堂110年を迎えました。
札幌教会はメソジスト派の教会として発足しました。メソジスト教会は1739年ジョン・ウエスレーにより英国で創設されました。当時のヨーロッパの世相は大変乱れていましたが、牧師の息子であったウエスレーはオックスフォード大学で、弟のチャールズやその友人たち数人と小さな団体を作り、その責任者として活躍しました。
かれらは聖書を学ぶことを日課とし、規則正しい生活を守りながら貧しい人のため基金を集めたり、監獄の慰問などを行っていました。ウエスレーは牧会の方法として「組会」（5〜10名）を用いました。ウエスレーの「全世界は我が教区」の考えのもと、アメリカ、カナダ、日本、ほか多くの国々へと伝道がなされました。

戦後の主な歩み

◆文化学院の創設（1946年）: キリストの精神に基づき、英語を教授し併せて人格と教養を高め、文化日本の建設に必要なる人物を養成する目的をもって設立。
（1973年3月をもって閉校）
◆酪農学園の創設（1947年）に貢献: キリスト教信仰に基づき農民道に徹底した人格、品性の優れた農業人を養成し、農業科学と農業経営の実際とを一体化させて、腕と頭脳とを兼備した新時代に適した農業を養成する目的をもって設立。その中心的役割を担った。
◆創立70周年記念事業（1959年）として、札幌近郊に2〜3カ所の開発伝道センター設置を決める。
◆麻生伝道所・麻生明星幼稚園（1962年）の設立。: 地元の強い幼稚園建設の要請もあり、最初に麻生に種子が蒔かれることとなる。榮英彦主任教師、榮潤子伝道師就任。札幌教会より8名転籍する。
◆厚別伝道所・ひばりが丘明星幼稚園（1963年）の設立。: 地元の強い要望で開園前から50名の園児を非公式に保育した。福島恒雄牧師就任。札幌教会より10名転籍する。
◆真駒内伝道所・真駒内明星幼稚園（1964年）の設立。: 牧野富士夫牧師就任。札幌教会より9名転籍する。
◆創立80周年記念事業（1969年）として、4番目の開拓伝道が北広島で始まる。: 酪農学園大学の協力により、同大宗教主任山畑勝美牧師兼任。札幌教会より14名転籍する。1985年北広島伝道所新会堂の建設及び大友信一郎主任担当教師就任。
◆創立90周年記念事業（1979年）として、都心にある教会の宣教活動として、 北海道いのちの電話開設と明星館の建設を決める。
◆北海道いのちの電話の開局（1979年）
◆札幌教会明星館は鉄筋コンクリート造4階建てで完成（1980年）。
◆創立100周年記念事業（1989年）として、礼拝堂ににパイプオルガンを設置、 明星館にエレベーター設置、礼拝堂入り口にスロープ設置、札幌教会百年の歩み発行等。

パイプオルガン

制作	パーシェン社（ドイツ）H.O.Paschen（Germany）op.101
設計・整音	パーシェン社/H.O.Paschen　　松崎譲二/J.Matsuzaki
組立	パーシェン社/H.O.Paschen マナオルゲルバウ/Mana Orgelbau
設置年	1989年2月
外形寸法	256×193×321
仕様	Ⅰ Hauptwerk　C-g3 　Rohrflote 8′ 　Prinzipal 4′ 　Gemshorn 2′ 　Mixtur Ⅲ-Ⅳ Ⅱ Nebenwerk　C-g3 　Holzgedackt 8′ 　Spitzflote 4′ 　Nasat 2 2/3′ 　Prinzipal 2′ 　Terz 1 3/5′ 　Quinte 1 1/3′ 　Tremulant Pedal C-f1 　Subbass 16′ 　Holzprinzipal 8′ Ⅱ-Ⅰ,Ⅰ-P,Ⅱ-P Mechanical action 12stops 776 pipes 平行ペダル