「天の国の祝宴の席に着く幸い」
更新日:2024.9.24
マタイによる福音書 第8章5-13節
小林克哉牧師
本日は召天者記念礼拝です。先に天に召された兄弟姉妹、信仰の先達たちを覚え、天にある者も地にある者も、共に神に礼拝をささげる恵みを覚えています。「言っておくが、いつか、東から西から大勢の人が来て、天の国でアブラハム、イサク、ヤコブと共に宴会の席に着く。」(11節)
イスラエルの民にとって信仰の先達と言えば族長でしょう。信仰の父と呼ばれるアブラハム。約束の子イサク。神にイスラエルと命名されたヤコブ。いったい誰が、どのような者がこのアブラハム、イサク、ヤコブ、信仰の先達たちといっしょに天の国の祝宴の席に着くことができるのでしょうか。
当時のユダヤ人なら、神に選ばれたイスラエルの民、更にその中でも律法を遵守している者がその席に着くことができるのだと考えたでしょう。しかしイエスさまはひとりの人を見て言われます。「はっきり言っておく。イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの信仰を見たことがない。」(10節)
イエスさまは百人隊長の信仰をご覧になっておられます。百人隊長は自らを誇ることはありませんでした。「主よ、わたしはあなたを自分の屋根の下にお迎えできるような者ではありません。ただ、ひと言おっしゃってください。そうすれば、わたしの僕はいやされます。」(8節)。百人隊長の信仰、それはイエスさまへの信頼です。百人隊長は、神の御前に、イエスさまに対して誇ることなくへりくだっています。わたしのようなものはふさわしくないとはっきり言っています。ただイエスさまを信じるだけなのです。
イエスさまは百人隊長の信仰を指し示されました。それはイエスさまへの信頼です。自分が何をした何ができたかではなく、わたしたちの罪を赦し復活と永遠の命を与えてくださるお方への信頼です。十字架で身代わりに死なれわたしたちへの愛を示してくださったイエスさまをただ信じるだけです。みなさん、イエスさまを信じてください。そしてまだ洗礼を受けていない方は、洗礼を受けイエスさまの救いを受け取ってください。アーメン
(2024年9月15日礼拝説教より)