「恐れることはない、主は復活された(イースター)」
更新日:2024.4.11
マタイによる福音書第28章2-11節
小林克哉牧師
イースターの朝、神は働かれます。その日、神は御子イエス・キリストを死人たちの中から甦らされました。その日、神は救いの告知の出来事を起こされました。「それから、急いで行って弟子たちにこう告げなさい。『あの方は死者の中から復活された。』」(7節)神は天使を遣わし語りかけられ、それを聞いた婦人たちは弟子たちに告げ、弟子たちは全世界に出て行って宣べ伝えたのです。
それは今も続いており、わたしたちの教会においても、神は生きて働かれ、神の救いが宣べ伝えられています。この礼拝で洗礼を受ける者があります。福音の告知を聞いたからです。神を信じていなかった者がイエス・キリストを信じ愛する者に変えられたのです。
イースターは墓で起こりました。死人たちしかいない、生きている者が誰もいないそのところで、神は生きて働かれ、神は語られるのです。御子を甦らされたお方は、福音の告知をなさり、信じない者を信じる者へ、そして更に伝える者へと変えてしまわれるのです。「婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。」(8節)
わたしは思うのです。わたしたちの教会もまた墓ではないかと。あなたの信仰はと問われ胸を張っていられる者があるでしょうか。わたしたちの群れはいろいろな意味で行き詰まりを覚えて久しいのではないでしょうか。人間の力、その可能性が尽き果てたところではなかったでしょうか。しかしわたしたちが、教会が歩んでいくその先にイエスさまが立っておられるのです。
「すると、イエスが行く手に立っていて、『おはよう』と言われたので、婦人たちは近寄り、イエスの足を抱き、その前にひれ伏した。」(9節)「おはよう」は「喜びなさい」と訳せる言葉です。今朝もイエスさまが「喜びなさい」と語りかけてくださっています。わたしたちはひれ伏し礼拝をささげます。そしてこの礼拝からわたしたちは遣わされて行くのです。イースターの朝、神は働かれます。神がわたしたちの教会を通してこの町に語っておられるのです。アーメン
(2024年3月31日礼拝説教より)