「この方こそ真実の神、永遠の命(1ヨハネ11)」
更新日:2023.9.4
ヨハネの手紙一 第5章6-21節
小林克哉牧師
長老ヨハネは教会に集う人々に「神は愛です」(第4章16節)と語ります。そしてこの手紙を書いた意図を述べます。「神の子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書き送るのは、永遠の命を得ていることを悟らせたいからです。」(13節)ヨハネは、今既に永遠の命を与えられ生かされていることを確信することがゆるされているし、疑い迷う必要はないのだと伝えたいのです。
ヨハネの手紙一は、救いとは永遠の命が与えられることであると言います。永遠の命とは御子の内にいる者とされ、御父に神の子どもとして愛され、兄弟姉妹が互いに愛し合うことだと言われます。永遠の命とは、ただいつまでも長くどこまでも死なないということでしょうか。永遠とは欠けのないもの、完成されたもの、完全なもののことです。いつか途切れてしまうものではないのです。
神により与えられた命が欠けなく完成し完全であるとはどういうことでしょうか。それは愛において欠けなく完全であるということです。愛の完成です。神に愛され、神を愛し、神の子どもたちが互いに愛し合う命が、欠けなく愛し合う命が完全な命であり、命の完成であり、永遠の命なのです。永遠の神は愛であられます。
マコトの人となられた神、御子イエスさまは、命を捨てて兄弟姉妹を愛してくださいました。十字架を見れば分かるのです。御子イエス・キリストは御父に愛され、御父を愛し、十字架の死に至るまで従順であられ、兄弟姉妹を愛してくださったのです。十字架を見れば分かるのです。
長老ヨハネは言います。「わたしたちは知っています。神の子が来て、真実な方を知る力を与えてくださいました。わたしたちは真実な方の内に、その御子イエス・キリストの内にいるのです。この方こそ、真実の神、永遠の命です。」(20節)御子イエス・キリストに欠けなき愛、完全な愛、完成された愛で愛し合う永遠の命が示されています。御子イエス・キリストを見たら永遠の命が分かるのです。神は愛です。神はわたしたちを愛し、御子イエス・キリストによって永遠の命を与えてくださったのです。アーメン
(2023年8月27日礼拝説教より)