「わたしたちのための祈り(ヨハネ46)」
更新日:2022.11.21
ヨハネによる福音書第17章1-19節
小林克哉牧師
わたしたちは、本当は何を求めて祈っていいのか分かっていないのではないでしょうか。本当に求めるべきことを求めず的外れなことを祈っていないでしょうか。しかしイエス・キリストが祈っていてくださるのです。イエスさまは世に残る弟子たちのために祈られました。「わたしは、もはや世にはいません。彼らは世に残りますが、わたしはみもとに参ります。聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。わたしたちのように、彼らも一つとなるためです。」(11節)
世とは神を知らず、神を認めず、神に背く世のことです。世は、神との永遠の命の交わりに生きる弟子たちを神から引き離そうとします。イエスさまは神から離れさせようとする世から守ってくださいと、心注いで祈ってくださったのです。いつでも神を知り、神を神と認め、神とその御言葉に従う者であるようにと祈ってくださったのです。
イエスさまは「永遠の命とは、唯一まことの神であられるあなたと、あなたのお遣わしになったイエス・キリストを知ることです。」(3節)と祈られました。親は、生まれたばかりの赤子をわが子として知り受け入れ愛します。そのようにして赤子も親を知るのです。神はわたしたちを神の子として知り、わが子として受け入れてくださっているのです。わたしたちはイエス・キリストによって神を聖なる父として知ります。この神との交わり、神の国において全き仕方で実現する永遠の命の交わりが、今すでに始まっているのです。この神との永遠の命の交わりを失うことのないように守ってくださいとイエスさまは祈ってくださっているのです。
この数週間たくさんの人に「祈っていますから」と言いました。「先生が祈っていてくださるから大丈夫です」と言ってくださる方がありました。わたしたちが互いに祈り合うのは、イエス・キリストが祈っていてくださることのしるしです。イエスさまの祈りは必ずかなえられます。試練がありますが、わたしたちの群れは世から守られるのです。あなたのためにイエス・キリストが祈っていてくださるのですから大丈夫です。アーメン
(2022年11月13日礼拝説教より)