聖霊降臨の後、聖霊に満たされた弟子たちに何が起こったのでしょうか。イエス様を十字架の至るまで迫害していた当時の環境は何の変化もなかったが、弟子たちには大変化がありました。十字架の死の前のイエス様を『知らない』と否認したペトロが、何も恐れず福音を述べ伝えることになったのです。聖霊に満たされた札幌教会の歩みは、酪農学園がキリスト教主義学校になることに貢献し、次々と開拓伝道を始めたことでありました。神様は札幌教会を通して驚くべき善い業を成し遂げてくださったということです。

フィリピ教会はパウロの宣教によって最初にユーロッパに建てられ、宣教の基地になった教会です。獄中のパウロはフィリピ教会の信徒へ宣教の業に協力したことの感謝と彼らの信仰の成長のために祈りと励ましの言葉の手紙を送りました。「知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように」と。私たちは多様な価値や情報が溢れている時代に生きています。ユーチューブを開くと恐ろしいほどの情報が善くても、悪くても得られるのです。そこで、私たちは何が必要で、何が不必要か、何が危険で、何が安全か、何が真実で、何が偽りかなど見分けられなければなりません。その基準はイエス様の自ら見せてくださった「愛」の教えに基づくことです。「たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。」(コリント一13:2)。そして、福音宣教の善い業が続けられて神の栄光と誉れとをたたえるようにと、パウロは信徒たちのために祈りました。

札幌教会は福音にあずかった最初から今日に至るまで、福音宣教の善い業に力を尽くして来られました。神様は善い業を成し遂げてくださったのです。今日も、神様は「キリスト・イエスの日までに、その業を成し遂げてくださる」と、み言葉を通して語りかけてくださいます。私たちは確信を持って今の困難の時でも平安の中で新しい一週間を力強く歩んでいきましょう。