札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「耳のあるものは聞け」

更新日:2020.12.21

マタイによる福音書11章2-19節

米倉 美佐男牧師

「来るべき方は、あなたでしょうか。」(3節)

アドベントの第3週です。今年は例年のようにキャロリングも無し、聖歌隊、ハレルヤ・コーラスもありません。イブ礼拝はキャンドルサーヴィスではなく普段の主日礼拝のようにします。外へのご案内も控えました。でも礼拝を献げ続けられることを感謝します。
「夜は更け、日は近づいた。だから、闇の行いを脱ぎ捨てて光の武具を身に着けましょう。」(ローマの信徒への手紙13章12節)

この週に読まれる聖書の箇所にメシア降誕の先駆者であるバプテスマのヨハネの記事があります。ヨハネはイエスの親戚でありました。彼はメシアの先駆けとして現れ、イエスに洗礼を授けた人です。暗黒の世界に光を待ち望み、神の国の到来を告げました。讃美歌236番「見張りの人よ」を彷彿とさせる人です。

「あなたがたは今がどんな時であるかを知っています。」(ローマの信徒への手紙13章11節)
あなた方は今何が起こっているかを知っている。
どの時代でも人々は福音を知らされながら、素直に聞くことのできる人、聞くことができずつまずく人がいます。救いに必要なのは素直に聞く姿勢を持つことです。信仰に固く立つことが求められます。キリストに近づくのです。サタンの誘惑に惑わされてはなりません。主イエスはヨハネのことを評価し、彼ほど優れた預言者はいなかった、彼はエリヤの再来だと言います。そして人々にあなたがたは何を見に荒野に来たのか、見るべきものをきちんと見たのか。見誤らないでしっかりと見なさい、しっかり福音を聞きなさい。
「耳のある者は聞きなさい。」(マタイによる福音書11章15節)
ヨハネが語っても、私が来て語っても、耳をふさぎ、聞こうとしないでやれ悪霊にとりつかれている、徴税人や罪びとの仲間だと言って受け入れようとしない。大事な事は告げられた真実を正しく聞くことです。不信仰との戦いがあります。

(2020年12月13日礼拝説教より)

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