「定められた時は迫っています。」（29節）

先週の臨時総会で後任牧師の招聘が決まりました。私は９月末をもって札幌教会の主任担任牧師を辞し、来年３月まで代務として託された責任を果たします。10年余りの時共に教会生活を過ごすことができましたことを感謝します。
今年は新型コロナウィルス感染症のため３月以来従来の教会生活ができず、主日礼拝だけを献げています。安心してください。これさえ献げ続けることができればこの先どうなるか不透明でも心配はありません。

ある意味教会はいつも危機の迫る状況の中にあります。危機の迫る状況の中で教会が教会として存続するためにしてきたことは、いつも礼拝共同体としての歩みでした。それは今も継承されています。今朝の記事もコリント教会の置かれた危機的な状況の下で、パウロが信仰生活の在り方を示しています。

25節以下で語られているのは独身論です。これまで結婚を問題にし、離婚の禁止を語り、ここでは終末的状況の中でまだ結婚していない女性、独身女性に対して語っています。男性のことも少しは触れています。最後には再婚についても触れています。これらのことは直接主から指示を受けたことではないが、主から信任を受けたものとして、主に代わって語ることにすると言います。未婚の人たちは、現状にとどまっていなさい、結婚しているなら結婚したままで、独身なら独身のままで、ただ一番良いのは今のままが一番よいと言っているのです。危機的状況が迫っているからです。パウロは時は迫っている（29節）と警告します。かの日は近い。万物の終わりが近づいている。その近さとは時間的経過ではなく、確かに来ると言う確実性です。だから慌てふためかず現実から目をそらさず、品位のある生活をしなさいと言います。互いに自分の事ばかりでなく、相手のことを思い、神の霊を受けて歩むのです。
祈り合いつつ。