マタイ16章21-27節には、主イエスが行おうとしている３つのこと、そして私たち信徒がしなければならない３つのことが書かれております。

まず主イエスは、ご自分が①殺されること、②復活することを語りました。それを聞き、主に忠告したペトロは、「サタン、引き下がれ」と一喝され、「神のことを思わず、人間のことを思っている」と叱責されました。エルサレム行きは神様の前々からのご計画だったのです。それを人間的な思いで止めようとするペトロは、神様の計画を邪魔する者になる訳です。

翻って主は、弟子たちに次の３つのことを要求しました。24節です。「わたしについて来たい者は、①自分を捨て、②自分の十字架を背負って、③わたしに従いなさい」と命じます。弟子たちへの要求は、現代の私たちへの要求でもあります。二つ目の「自分の十字架を背負って」は難しいものです。

昨日8月15日は75回目の終戦記念日でした。戦時中、私たちは主イエスだけを崇拝していたでしょうか。私たちは「神社参拝、宮城遥拝、皇軍感謝、愛国献金、戦勝祈願」もしていたのです。主の教えに叛き、自分の十字架を背負わなかった時代もあったのです。

主イエスの行為の残る一つは、③再臨です。主は再び来られます。死は終わりではありません。私たちの命は、死後も続くのです。そして再臨の主と出会い、その良き報いを受けることになるのです。