札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「福音にふさわしく」

更新日:2018.11.26

フィリピの信徒への手紙1章27-30節(新約P362)

米倉 美佐男牧師

「ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。」(27節)

パウロは愛するフィリピの教会の人たちに勧めます。キリストの福音にふさわしい生活を送りなさいと。そうすればフィリピ教会の人たちが一つの霊によってしっかり立ち、心を合わせて福音の信仰のために共に戦っており、どんなことがあっても、反対者たちに脅されてたじろぐことはないことを聞くことができるから。そしてあなたがたはキリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのだから。

福音にふさわしい生活とはどのような生活でしょうか。
「あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい。」(コリントの信徒への手紙一 6章20節)、罪の奴隷であったものがキリストという代価を払って買い取られた。十字架の贖いを受けたのだから、自らの体をもって、神の栄光をあらわす。
神の憐れみと恵みを頂いて生かされていることを知り、神に感謝して生きることです。

神の恵みによって生かされている。キリストのおかげで生きていることが分かってはじめて福音にふさわしく生きることができるのです。それを受け入れるならば、あれが足りないこれが足りないと不平不満は言わなくなります。
各自に与えられた各自にふさわしい神のタラントがあるのです。与えられたものをもって感謝して生きるのです。そして与えられた恵みを自分だけのものにしないで他者にも分かつのです。「あなたがたには、キリストを信じることだけではなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。」(29節)、主のために苦しむ生活の先に確かな恵みと喜びが与えられているのです。

(2018年11月18日礼拝説教より)

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