札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「わたしの神に感謝する」

更新日:2018.11.14

フィリピの信徒への手紙1章1-11節(新約P361)

牧師 米倉 美佐男

「わたしはこう祈ります。知る力と見抜く力とを身につけて、あなた方の愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。そして、キリストの日に備えて、清い者、とがめられるところのない者となり、イエス・キリストによって与えられる義の実をあふれるほどに受けて、神の栄光と誉れとをたたえることができるように。」(9-11節)、今朝からフィリピの信徒への手紙からメッセージを語ります。パウロのフィリピ伝道が使徒言行録の16章に記されています。

この手紙は喜びの書簡とも言われます。喜び、喜べ、喜ぶという言葉が何度も出てきます。喜びの鍵は手紙の挨拶についで出てくる言葉からも知ることができます。挨拶に続いて出てくる言葉は「わたしはわたしの神に感謝する」です。そこからがすべてが始まります。あなたがたのことを思い起すたび、あなたがたが出会った時から今日に至るまで福音にあずかる、主イエス・キリストを信じる信仰に生きていること、福音の同志として最初から共に祈り合ってきた仲間だからだと。ローマの獄中の中でこの手紙を書きました。主にある喜び、主がどのような時と場にあっても共にいてくださるが故の平安の喜びです。

獄中にいながらも尚、神への感謝を思わずにいられないから神への感謝をもって書いたのです。フィリピの教会の人たちを覚えてパウロは祈ります。その祈りは相手の安否を思って祈るのではなく、信仰者として一番大切なことが祈りであるから祈るのです。あなたがたにキリストの愛がさらに豊かになり、何が大切であるか見極めることができるように、キリストの日を覚えて信仰者として自らの信仰を全うすることができるように、神の栄光を讃美できる教会となるようにと祈ります。主の十字架と復活の愛に立ち続ける教会となるようにと。

(2018年11月4日主日礼拝説教より)

前のページに戻る