「いつもあなたがたと共にいる」
更新日:2018.11.7
マタイによる福音書28章16-20節(新約P60)
牧師 米倉 美佐男
「だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼(バプテスマ)を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(19-20節)、
復活された主イエス・キリストは弟子たちを伝道のために派遣されました。この箇所は大宣教命令と呼ばれています。主イエスを信じ、従う群れ、教会は、いつの時代も主のこのご命令に従って歩んできました。
ここに命じられていることは福音を伝えなさい、伝道しなさいということです。すべての民を弟子としなさい、父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい、命じておいたことをすべて守るように教えなさいと言われます。最後に主イエスは約束されます。「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」と。
弟子たちは主のご命令を受けてガリラヤに行き、示された山に登りました。そこで主と再会し、出会いひれ伏します。礼拝をしたのです。注目すべき点もあります。疑う者もいたとあることです。リアリティーがあります。それが現実です。生身の人間の様子が包み隠さず述べられます。弟子たちは完璧ではありません。欠けのある者たちの集まりです。裏切ったり、お調子者であったり、威勢がいいが、肝心な時に逃げたり、残念な姿の弟子たちでした。しかし、主イエスはそのよう者たちを最後まで見放しません。放り出さずに信頼されたのです。さらに神の御子の権能、力を託したのです。それは今日の教会にも確かに与えられた主のご委託です。地上で罪を赦す権威(9・6)、権威ある教え(7・29)、汚れた霊を追い出し、病気や煩いを癒す力です。人に威圧を与えるような力ではりません。十字架に示された人に仕える神の愛の力です。それが上より与えられた神の力、権能なのです。その主が世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいることを約束してくださいました。
(2018年10月28日主日礼拝説教より)