札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「復活された主」

更新日:2018.10.22

マタイによる福音書28章1-15節(新約P59)

牧師 米倉 美佐男

「あの方は、ここにはおられない。かねて言われていたとおり、復活なさったのだ。」(28章6節)

アリマタヤのヨセフがピラトに願い出て、イエスのご遺体を自分の真新しいお墓にお納めし、葬った後、ユダヤ人指導者たちは墓に封印をし、見張りの番兵をつけました。安息日が終わり、週の初めの日、日曜日にマグダラのマリアたちが墓を見に行きました。すると、大きな地震があり、石がわきへ転がり、墓が開き、石の上に天使が座っていました。その姿は稲妻のように輝き、衣は雪のように白かった。

その時の出来事はとても素晴らしい出来事としてマタイは伝えています。あり得ないことが起こったので番兵たちは生きた心地がしませんでした。おそろしさのあまり震え上がり、死人のようになったのです。ここでの出来事の中心は、主イエスは復活されたという事実です。天使は婦人たちに言います。「恐れることはない。」ここで起こったことは神様のみ旨だと言うのです。十字架につけられたイエスは、もうここにはおられない。急いで弟子たちの所へ行って告げなさい。「あの方は死者の中から復活された。」そして、先にガリラヤに行かれるから、そこでお目にかかれる、と。

婦人たちが急いで弟子たちの所へ行く途中、「おはよう」とあいさつするイエスに出会い、彼女たちはすぐにイエスだと分かり、近寄り、足を抱き、ひざまずいて、ひれ伏しました。その時イエスから「兄弟たちにガリラヤに行くように言いなさい。そこでわたしに会うことになる。」(10節)と命じられます。教会はペンテコステの出来事以来、新しい週の日(日曜日)を主の復活の日、新しい光が照り染めるたびごとに、よみがえりの主の光を仰いできたのです。「眠りについている者、起きよ。死者の中から立ち上がれ。そうすれば、キリストはあなたを照らされる。」(エフェソ5章14節)。

(2018年10月14日礼拝説教より)

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