札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「仕える者となれ」

更新日:2018.4.2

マタイによる福音書23章1-12節(新約P45)

牧師 米倉 美佐男

「あなたがたの師は一人だけで、あとは皆兄弟なのだ。」(8節)

レントの第6週、受難週に入りました。本日は棕櫚の主日です。「ダビデの子にホサナ。」、ろばの子に乗ってエルサレムに入城した主イエスを群衆は木の枝を道に敷き、ホサナ、ホサナと迎えました。今まで読んできた聖書の箇所は主が十字架にお架かりになる前の受難週の出来事です。
先にファリサイ派、ヘロデ派、サドカイ派たちの悪意を持った問いかけに対し、主イエスは忍耐を持って丁寧に対応され、反論の余地もないほどに彼らを説き伏せてしまいました。ダビデの子の問答以降はあえて主に質問する者はいませんでした。

それに対して主イエスは群衆と弟子たちに次のような話をされました。律法学者たちやファリサイ派の人々の言うことは、すべて行い、守りなさい。しかし、彼らの行いは見倣ってはならない。あなたがたは「先生」と呼ばれてはならない。また、地上の者を「父」と呼んではならない。
「あなたがたの教師はキリスト一人だけである。あなたがたのうちでいちばん偉い人は仕える者になりなさい。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」(10-12節)

主は弟子たち、キリストに従う者たちに、キリスト者は積極的に神と人に仕える者となりなさいと命じられるのです。偉ぶらずに神と人を愛し、仕えて歩む道を歩みなさいと。これが主のご命令です。主が求めておられるのは、高い地位、低い地位に関係なく、身分とか役目に関係なく仕える姿勢、謙遜さ、奉仕の精神です。
今週は受難週です。木曜日の聖餐式は、最後の晩餐の洗足の出来事を覚えます。主がみ弟子の足を洗ってくださった主のお姿の中に本日のメッセージがあるのです。

(2018年3月25日主日礼拝説教より)

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