「救い主の誕生」
更新日:2018.1.5
マタイによる福音書2章1-12節(新約P2)
牧師 米倉 美佐男
「彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」(11節)
クリスマスおめでとうございます。主イエス・キリストの御降誕を共にお祝いできますことを感謝いたします。主イエス・キリストのお誕生はヘロデがユダヤの王の時代、皇帝アウグストゥストの時代と記されています。2020年程前の時代でした。ユダヤは大ローマ帝国の属領です。ですからヘロデはローマの傀儡でした。ユダヤの人々はローマからの独立を願う人たちも大勢いた時代です。
イエスの誕生に際し、聖書は幾つかの重要な記事を伝えています。両親のヨセフとマリア、野にいた羊飼いたち、そして東方の占星術の学者たち等。今日の記事は東の国から来た3人の博士たちです。聖書には3人という数字はありません。彼らが献げた黄金・乳香・没薬の三つのプレゼントから3人とされています。言い伝えでは遅れてしまった4人目の学者の物語もあります。彼らは東の空に現れた大きな星に導かれて遠い道のりを旅して来て、主イエスに出会い礼拝し、目的を果たして自分の国に帰ったのです。
クリスマスはキリストを礼拝する日です。東の国の学者たちは身の危険も顧みず、救い主を拝みに来ました。私たちも今、主イエスを拝みにここに招かれているのです。昔も今も主イエスを信じることのできる人、拒絶する人がいます。ただ、大切なことは私たちの思いを越えて人間の罪をを赦すために、十字架にかかるためにお生まれになられた方がおられるのです。今も信じる者と共に。先に信じた者はまだその福音を知らない人のために祈ってメシアの救いの出来事を伝えるのです。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。」(ルカ2・11)
(2017年12月24日主日礼拝説教より)