「わたしに従ってきなさい」
更新日:2016.10.3
マタイによる福音書8章18-22節(新P14)
牧師 米倉 美佐男
「わたしに従いなさい。」(22節)
「わたしに従いなさい。」この言葉は主が弟子を招かれる時、召された時に語られたお言葉です。「わたしに従いなさい。」
主イエスは今も私たちに向かって語られます。
「主に従うことは なんとうれしいこと。
心の空 晴れて 光は照るよ。
主のあとに続き 共に進もう。
主のあとに続き 歌って進もう。」
(讃美歌21-507、子119)
心がうきうきしてきます。主に従うことはとてもうれしいこと、主に従えることは感謝です。
今朝の記事には対照的な二つの報告が書かれています。ある律法学者が近づいて、「先生、あなたがおいでになる所ならどこへでも従って参ります」と言いました。一方弟子の一人が律法学者と主イエスのやりとりを聞いたのか、「主よ、まず父を葬りに行かせてください」と言います。前者には主はよく言ったどうぞとは言われません。後者には即座に従いなさいと言われます。この差は何でしょう。
「従いなさい。」主が言われるのは、あなたはもう既に私の弟子として招かれているのだから、神の国の福音のために召されていることを忘れずにいなさいとのお言葉です。これは決して親不孝な教えではありません。キリストに従う者にいつも求められていることは、「私に従いなさい」という主の招きです。主の御声を素直に聞く耳を持つことが求められます。その御声に従う者には、主は喜びと感謝を与えて下さるのです。それはキリストに従ったパウロや弟子たちの生き方を見ても、私たちの信仰の先輩達の姿を見ても、あらゆる苦難を乗り越えてゆける信仰の勇気、知恵を頂いて、従ううれしさ、幸いを主に感謝する姿があるのです。
(2016年9月25日主日礼拝説教より)