札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「人知を越える神の愛」

更新日:2016.9.21

エフェソの信徒への手紙3章14-21節(新P355)

牧師 米倉 渚

 札幌教会は9月7日に創立127周年を迎えました。北海道にプロテスタントキリスト教が伝えられて142年。神の恵みの中にも様々な困難な歴史を通ってきました。その時々にも主に向かって必死の祈りがあったことを思わされます。今日の聖書箇所も必死な祈りの言葉です。迫害や獄中にあっても、パウロが跪いて祈る対象は、御父であられる神様、そして十字架と復活の主イエス・キリストでした。
 「霊により、力をもってあなたがたの内なる人を強めて、信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。」
この「内なる人」とは信仰に生きる心、魂、中身です。人間の深い部分にキリストがお住まいくださいますように、神の力によって強められますようにと祈っています。 「キリストを住まわせ」とは「永住する」、「定住する」という言葉ですから、キリストが心の中に定住してくださいますように。植物もしっかりと根が出ていなければ、水が吸えずに枯れてしまいます。建物も土台がしっかりとしていなければ、揺らいで倒れてしまいます。私たちが枯れないため、倒れないために土台とすべきところ、根ざし水を吸う所はイエス・キリストであり、聖書の御言であり、祈りであり、礼拝です。ここに立たなければ、倒れますし、枯れてしまいます。ここに立つことによって、決して揺らぐことの無い神の愛を知るのであります。私たちは色々なことに揺らいでしまうのです。ちょっとしたことですぐに倒れそうになります。しかし、この神の愛は私たちの四方八方に満ち満ちており、生きていく中の様々な喜びや悲しみの中で深く知るようになるのです。
「キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さ」を私たちはまだ知りません。神の愛は私たちの思いをはるかに超えて大きなものであり、それを知るようにと招かれています。

(2016年9月11日主日礼拝説教より)

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