札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「神の栄光を現わせ」

更新日:2015.4.13

ヨハネによる福音書5章19−47節(新P172)

牧師 米倉 美佐男

イースターを心からお祝いし、主イエスのご復活を共に
祝うことのできる喜びを感謝します。死人の復活など信じ
ることなどできない人々が大勢います。それは十字架の出
来事が起こった時からそうでした。けれどもイエス様のご
遺体が葬られた墓が空だったことは事実でした。その事実
を確認した弟子たちはその後、復活のイエス様に出会い、
信じる者へと変えられました。

「そのとき、神殿の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂け、地震が起こり、岩が裂け、墓が開いて、眠りについていた多くの聖なる者たちの体が生き返った。」(マタイによる福音書27章51−52節)。神殿の幕が二つに裂けたのは、神と人とを隔てる間の垣根が取り除かれ、神と人との断絶していた交わりが回復したことを伝えています。主イエス・キリストの十字架の死は、人間の罪のために損なわれていた神との関係が回復されるためになくてはならないことでした。人間には自分の力で失われた神との関係を取り戻すことができなかったからです。

十字架と復活は大きな驚きです。神は愛する独り子を人
間の罪を赦し、救うために十字架につけました。父なる神
の大きな痛みによって、罪人である者たちが赦されたので
す。「あなたがたは、いぜんは自分の過ちと罪のために死んでいたのです。」(エフェソ2・1)。聖書には、神との関係が閉ざされた状態の人間を死という表現で語っています。
「はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている。」
(24節)

キリストの言葉を聞いて信じ、永遠の命を頂くのです。
私たちの全存在を主に委ねて従う時に、死から命へと移さ
れるのです。復活の主と出会う人生があります。神の御声
を聞くことからスタートする、今その時が来ているのです。

(2015年4月5日礼拝説教より)

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