「主のための用意」
更新日:2014.12.22
ルカによる福音書1章5-25節(新P99)
牧師:米倉 美佐男
「二人とも神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、非のうちどころがなかった。」(1章7節)
ザカリアは祭司、妻エリサベトもアロンの娘、祭司の出、
夫婦共々神の前に正しい人で、主の掟と定めをすべて守り、信仰者として非のうちどころのない夫婦でした。ただ彼らには子供がいませんでした。二人とも既に年をとっており子供を授かることは諦めていました。ある時、ザカリヤがエルサレムの聖所の当番に当たり宮で務めをしていた時、主の天使が現れ、「恐れることはないあなたの願いは聞かれ、あなたの妻は男の子を産む。その名をヨハネと名付けなさい。」と告げられました。
ザカリヤは素直に天使の言葉を受け入れらず、「私も妻
も年をとっており、ありえません。」と。天使は疑わずに
信じなさいと告げます。そしてあなたは疑ったから、事が
実現するまで、話すことができなくなる、と言いました。
務めを終え、聖所から出てきたザカリヤは話すことができ
ませんでした。彼は家に戻り、妻は身ごもりヨハネを産む
準備をしました。その時の彼女の喜びが25節です。「主は
今こそ、こうしてわたしに目を留め、人々の間からわたしの恥を取り去ってくださいました。」大きな重荷を負い、悩んでいた夫婦に一筋の光が差し込みました。
神のご計画には人間の思いが入る余地はありません。た
だ御言を受け入れる者には喜びと感謝が与えられます。19
節の天使の言葉「喜ばしい知らせ」はまさに福音です。神
のみ旨に従う者にとっては喜びと平安があります。救いは
偶然ではなく神に正しく仕える者には必然として備えられます。人間の限界に対し、神は無限の自由をもってそのわざを示します。
「神にできないことは何一つない」(37節)。
(2014年12月14日礼拝説教より)