「恵の約束」
更新日:2014.12.8
エレミヤ書33章14-16節(旧P1241)
牧師:米倉 美佐男
「見よ、わたしが、イスラエルの家とユダの家に恵みの
約束を果たす日が来る、と主は言われる。」(33章14節)
エレミヤは預言者です。エレミヤが預言者として召命を
受けたのは青年の時でした。ヨシヤ王の治世の第13年(BC627)でした。
ヨシヤ王は8歳から31年間王位にありました。エレミヤの召命の時は王は21歳くらい。メギドの戦いでエジプト王のネコと争ってヨシヤ王は戦死します。エレミヤはその後も活動を続け、2度に渡るバビロン捕囚時代も含めて70年もの長きに渡り預言をし、最後はエジプトで亡くなりました。
お読みした33章は31章の新しい契約(31・27−40)を受けて書かれています。BC586年にエルサレム神殿は焼かれて消失、国はなくなります。人々は敵国に捕囚されました。そのような中で神との新しい契約を結び直すほかはないとエレミヤは預言したのです。
さらに預言者はエルサレムで拘留されていた時にエルサレムの復興について預言します。
ここに語られるのは平和と繁栄の回復の約束です。ダビ
デの子孫から正義の若枝と呼ばれる王が誕生し、エルサレ
ムは主は我らの救い(正義)と呼ばれます。民は見捨てられることは無いとの託宣が語られました。アドベントのこの時も語らねばなりません。不安を抱く者に向かって真の希望のあることを。信じる人々に恵みの約束が与えられていることを。公平と正義を携えてお生まれになった方の到来を。信仰の義を与え下さった我らの救いである主イエス・
キリストがおられることを。時代がどのように危機的な状
況にあったとしても我らと共なる主がおられます。その恵
みの約束を告げるのです。主の到来を待ち望む備えを致し
ましょう。恵みの約束に生かされて。
(2014年11月30日礼拝説教より)