「教会」
更新日:2014.11.10
テサロニケの信徒への手紙二 2章13-14節(新P381)
牧師:米倉 美佐男
「神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。」 (3節)
ハイデルベルク信仰問答 第二一聖日 問五四〜五六
問五四 聖なる、公同の、キリスト教会については、何を信じますか。
答は神のみ子が、選ばれた群れをつくり、永遠の生命を与え、み霊とみことばとによって、信仰において一つなるものとして、世の初めから終りまで、集め、守り、保って下さることだと教えます。
問五五 聖徒の交わりによって、何を理解しますか。
答は第一に、主キリストにあずかること、次に、どの人も、その賜物を他のえだの益と救いとのために、喜んで与える責任があることを知ることだと言います。
問五六 罪のゆるしについて、何を信じますか。
答は神が、キリストのつぐのいのゆえに、一切の、罪を思うことなく、恵によって、キリストの義を与え、さばきにあうことのないように、して下さることを信じるのです。
今朝は使徒信条の「聖なる公同の教会・聖徒の交わり・罪の赦し」の部分を取り上げます。
最初に言われるのは「教会」についてです。つまり教会とは何かということです。
次の「聖徒の交わり」も「罪の赦し」も大変密接な関係があります。
問五四の答えは、主イエス・キリストがご自分の群れとして選ばれた者たちが教会だと教えます。
神の御子の永遠の選びがこの地上における教会において実現しているのです。教会の「聖」は主の召しによって選び出されたことなのです。
教会はまた公同の教会です。キリストにおける一体性、一致があるのです。御子の決意と決定によって永遠の選びが与えられたのがキリストの教会です。教会は御言葉と聖霊によって集められ、守られ、維持されています。
説教と洗礼と聖餐、即ち礼拝を通して主キリストを伝える務めが教会に託されています。
主イエスの十字架の償いの業によって罪を赦された存在、それが教会です。
(2014年11月2日礼拝説教より)