「知ってのとおり、あなたがたが先祖伝来のむなしい生活から贖われたのは、金や銀のような朽ち果てるものにはよらず、きずや汚れのない小羊のようなキリストの尊い血によるのです。」(18−19節)
ハイデルベルク信仰問答
　第十三聖日　問三十三〜三十四
問三十三　われわれも、神の子であるのに、何故、主のみは神の生みたまえる、み子、というのですか。
問三十四　あなたは、何故、主を、われらの主、とよぶのですか。
問三十三の答えはキリストだけが本来の神の子であるからです。問三十四の答えは主が自らを十字架にかけて血を流し、我らの罪を贖って下さったからです。

「我は、その独子、我らの主イエス・キリストを信ず」(使徒信条)。私たちは毎週日曜日の礼拝で「我らの主」と告白しています。イエス、キリスト、神の独子、われらの主、使徒信条の中で「われらの主」は4番目に出てくる名です。主イエスは神の子、永遠の御子として父なる神と共に万物の主であるのです

福音書の中で、フィリポ・カイサリアにおいて主は弟子
たちに「あなたがたはわたしを何者だというのか」と問わ
れます。その前に弟子たちに。「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」と問われました。弟子たちは「洗礼者ヨハネ」あるいは預言者の「エリヤ」「エレミヤ」、預言者の一人だと答えます。主は「それではあなたがたは？」と問われます。ペトロが「あなたはメシア、生ける神の子です。」と告白しています。「イエスは何者なのか」といつの時代でもだれもが問うのです。イエスは真に神の子、神と等しいお方です。イエスは創造の初めから神と共におられ私たちを救うのです。キリストに在って神の子とされ、神との交わりを回復され、御子によって得た罪の赦しを感謝し、心からイエスをわれらの主と告白するのです。