「何を信じるのか」
更新日:2014.7.22
ローマの信徒への手紙8章28節(新P285)
牧師:米倉 美佐男
「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」(28節)
ハイデルベルク信仰問答
第九聖日 問二十六
問二十六 「われは、天地の創造主、能わざるところなき父の神を信ず。」というときには、あなたは、何を信じているのですか。
この答は要約すると、無より有を産み支配する、主イエス・キリストの永遠の父なる神がわたしたちの父にていますことを信じて疑わないことだと言います。
問われる、「あなたは何を信じているのですか」は根本的な問です。既に問22で公同の教会が信じ告白してきた、使徒信条に告白されてきたことです。ここではイエス・キリストの父なる神に対する告白を言い表しています。神は主イエス・キリストの父なる神であられます。私たちは天地の造り主なる全能の神を信じるのです。「キリストのゆえに」。キリスト抜きに私たちは永遠の神にたどりつくことはできません。
創造主についての告白はすべてのものがイエス・キリストの父なる神に属し、神なしには私たちは存在しないと告白します。父なる神はすべての被造物が存在するより先に永遠の御子主イエス・キリストの永遠の父でいてくださいました。私たちがここに存在するのは偶然ではありません。父である神の御意志です。聖書は神と人間の間の新しい関係を「父」という言葉で表しました。主イエスが神をアバ(お父さん)と呼ばれたのです。それによって私たちも神を親しく父と呼ぶことができるようにされたのです。キリストにあって「父」が新しい意味を持つようになりました。永遠より永遠に至るまで、変わらない大いなる愛と義によって私たちは神のご計画のうちに召されているのです。
(2014年7月13日礼拝説教より)