札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「父・子・聖霊」

更新日:2014.7.14

コリントの信徒への手紙二 13章13節(新P341)

牧師:米倉 美佐男

 ハイデルベルク信仰問答
 第八聖日 問二十四〜二十五
問二十四 これらの信仰個条はどのように、分けられますか。
 三つの部分に、分けられます。第一の部分は、父なる神と、われわれの創造についてであります。第二は、み子なる神と、われわれの救いについてであります。第三は、聖霊なる神と、われわれの聖化についてであります。
問二十五 神は、ただひとりであるのに、何故、父、子、聖霊、と三というのですか。
 それは、神がみことばにおいて、この三つの異なった人格が、唯一の、真の、永遠の神であることを、あらわされたからであります。

私たちの信仰の告白は「イエスがキリストである」という信仰です。使徒信条を含む教団の信仰告白もその点では全くブレがありません。この信仰問答は使徒信条とは何かとか、歴史的成立ということをのべているのではありません。ただ、キリスト教の信仰はこれを信じているのだから、これをしっかり告白しなさいと言うのです。父なる神、子なる神、聖霊なる神を信じなさい。それはわれわれの創造、われわれの救い、われわれの聖化について語っています。

父・子・聖霊の三位一体の神を信ずると言う告白は、教会が告白し続けてきた信仰の言葉です。問二十四,二十五は三位一体の教理です。公同の教会が最初から命をかけて受け継いできた信仰なのです。福音の宣教は神から与えられた恵みと救いの真理を伝えてきました。父なる神の創造、御子イエス・キリストの十字架と復活による贖いの救い、聖霊による聖化、それを信じて生かされてきました。私たちの信じる神は三つの面(位格)を持っています。本質とも言います、一つの本質でありながら三つの面を持って神の真理を言い表してきたのです。神の創造の時、土から造られ神に息を吹き入れられて人は生きたように、聖霊をわがうちに入れられて私たちは神の民として生かされるのです。

(2014年7月6日礼拝説教より)

前のページに戻る