「愛によって歩みなさい」
更新日:2014.6.23
詩編51編12-14節(旧P885)
エフェソの信徒への手紙4章25-5章2節(新P357)
牧師:芳賀 力
みなさんはキリスト教を信じてから大きく変わったと感じておられるでしょうか。今朝読みますエフェソの信徒への手紙は、現在のトルコにある都市の人々が昔、福音に出会いまして、自分は大きく変わったということを皆で認め合う大きな変化について語っている手紙です。福音に出会う以前の自分とそれ以降の自分とでは大きな変化をもたらすのが福音なのだということであります。
古い人を脱ぎ捨て、新しい人を身に着ける。そして心の底から新たにされ、キリストと共に聖い生活をするのです。古い生活は偽り、怒り、盗み、悪い言葉を語る。私たちは古い生き方を捨て、神に象って造られた新しい人を身につけて生きよう。そして互いにキリストがしてくださったように憐れみの心を持って、赦し合いなさい。これが新しい生き方です。
しかし、それは言うに易く、行うに難しであります。そ
れが可能になるのは十字架の主の姿を仰ぐしかありません。そこに真の愛がある。愚かしいほどの愛があるのです。古い人を脱ぎ捨てられないのは、新しい人を見ていないからです。私たちは何を見ているでしょうか。神が示して下さっているのは新しい人なのです。私たちがなすべきことは新しい人を見る事、身に着けて着てみることなのです。服であるならばすぐ試着するでしょう。福音の場合には何故それをしないのでしょうか。新しい人は私たちのために既に用意されています。神が私たちを救うためにどんなに大きな業をしてくださったか。神がキリストによって赦してくださったから私たちも互いに赦し合うことができるのです。新しい人キリストを見て、仰ぎ見て生かされましょう。
(2014年6月15日礼拝説教より、文責 米倉)