「罪」
更新日:2014.5.26
ローマの信徒への手紙5章12節(新P280)
牧師:米倉 美佐男
「このようなわけで、一人の人によって罪が世に入り、罪によって死が入り込んだように、死はすべての人に及んだのです。すべての人が罪を犯したからです。」(12節)
ハイデルベルグの信仰問答の第三聖日(問6〜問8)を読みます。聖書は語ります。人間は神によって造られた被造物であり、神は絶対なる創造主であられると。すべての被造物の中で人間を特別な存在として位置づけられました。すべての被造物を神に代わって支配する責任を負わせられたのです。
第三聖日
問六 神が人間を、そんなに悪く、さかさまなものに、お造りになったのでしょうか。
前問で人間は生まれつき、神と隣り人を憎む傾向にあるを受けての問です。答えは神が人間を神の姿に似せ、人間を正しい聖いものとして造られた事実をあげます。人間は神を正しく知り、心から神を愛し、神をほめたたえるものとして生かされていると。それなのに、神から離れ、自分勝手に思いのままに生きている。人間は心から悔い改めて神に立ち返るべきであるのです。
問七 どこから、人間のそのような堕落は、きたのですか。
アダムとエバの堕罪と不従順からです。彼らが楽園で犯した罪から堕落が始まりました。
問八 われわれは、非常に堕落しているために、何か良いことに対しては、まったく無力であり、あらゆる悪に向かう傾向があるのですか。
もし神のみ霊によって、新しく生まれるのでないならば私たちは全く無力です。しかし、キリストの十字架と復活によって新しくされるならば心配はないのです。罪の現実を認め、主に出会い悔い改めて主に立ち返る時、再び主の者として生かされる喜びを味わうことができるのです。
(2014年5月18日礼拝説教より)