「永遠に変ることのない方」
更新日:2014.4.14
ヘブライ人への手紙13章7-16(新P419)
牧師:米倉 美佐男
「イエス・キリストはきのうも今日も、また永遠に変わることのない方です。」(13章7節)
レント(受難節)の第5週に入りました。次週は受難週に入ります。今朝冒頭でお読みした聖書はよく知られたみ言葉です。主イエス・キリストはきのうも今日も、また永遠に変わることのない方だと信じることができる なら迷うことなく洗礼を受けるべきです。しかし、このことが曇るなら、告白することに躊躇を覚えるなら焦って洗礼を受けるべきではありません。
今あなたがたは、信仰に生きた諸先輩の生き様を覚え、その信仰を見倣いなさい。そして、彼らが何を信じて歩んだのかを思い起こすべきだ、と言って、冒頭のことが語られました。そして、いろいろ異なった教えに迷わされてはなりませんとも語られました。内容からすると、食べ物に関すること、食物規定が言われていますから、ユダヤ教への注意がなされたのでしょう。困難に遭遇すると古巣が懐かしくなることがあったのでしょう。大切にすべきは、私たち信仰者は何を信じて生かされているのかです。一番大切なのはキリストの恵みです。
私たちを本当に生かすのはキリストの恵みだけだからです。その恵みに信頼するのが私たちの信仰です。イエス・キリストはきのうも今日も変わることがない、そして永遠に。それが恵みです。教会が代々に渡って受け継いできた信仰の遺産です。永遠に変わることのないお方がいつも信じる者と共にいてくださるのです。本当の犠牲は主の十字架だけです。人間の大祭司は動物の犠牲を献げるだけでしたが、主イエス・キリストは自らを献げ、ご自身の血によって信じる者を清めてくださいました。私たちは心から讃美と感謝を持って。「御名をたたえる唇の実」(ホセア14・2)を以て絶えず神に讃美と感謝を献げ、自らを神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして主に従うのです。
(2014年4月6日礼拝説教より)