札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「神に喜ばれるように」

更新日:2014.3.24

ヘブライ人への手紙12章14−29節(新P417)

牧師:米倉 美佐男

「このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えていこう。」                                 (12章1節)
著者は「萎えた手と弱くなったひざをまっすぐにしなさい。」(12節)、自分の足でまっすぐな道を歩きなさいと命じます。そして続けて、聖なる者として聖なる生活を追い求めなさいと言うのです。

あなた方は自ら聖とされていることを忘れてはならない、神の民としてあなた方は神によって生かされているのです。だから与えられている平和を求めて歩もうと。キリストに出会い捕らえられて好調なスタートをしたのだから、一時の困難に負けて信仰の道からコースアウトしてはならないと。キリストの恵みから洩れることがないように。不信仰な心で生ける主から離れないように。エサウのように目先の誘惑に負けて長子の特権、神からの祝福を売り渡す愚を犯さないように。後でいくら悔やんでも取り返しはつかないから。せっかくキリストを信じる信仰を得たのに、放棄することはエサウに匹敵する不信仰です。

福音を心から信じて受け入れるなら恐れる必要はない。しかし、福音を拒絶したり、軽蔑するならとんでもないことになります。私たちは主の十字架の御血によって、罪贖われ、天の聖所に入る事を許されているのです。退いてはなりません。シナイ山での出来事を思い起こしてみなさい。あのモーセさえも神のみ前には恐れおののいたのです。けれども礼拝を通して神に近づき、回心することが許されました。私たちには天のエルサレムが帰るべき故郷なのです。今ここで脱落してはなりません。どんなに苦しくても互いに手を携えて最後まで信仰の旅路を共にしましょう。必要なのは神に喜ばれるように仕えることです。自分の体を聖なる生けるいけにえとして献げるのです。

(2014年3月16日礼拝説教より)

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