札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「新しい契約の仲介者」

更新日:2013.11.25

ヘブライ人への手紙9章15-22節(新P411)

牧師:米倉 美佐男

「こういうわけで、キリストは新しい契約の仲介者なのです。」(9章15節)
今朝の記事は、「キリストは新しい契約の仲介者」であるということがメッセージの中心です。「こういうわけで」は前の14節に書かれていることを受けての言葉です。主イエス・キリストが大祭司としてただ一度聖所に入り、ご自身の血によって永遠の贖いとなってくださったから、キリストは新しい契約の仲介者だと言うのです。

「新しい契約」はエレミヤが預言したことです。主イエスの死と十字架がすべての人々を罪から解放したのです。このキリストの十字架の死に基づく新しい契約の祝福は、この書だけでなく新約聖書全体に受け継がれています。キリスト者は救いの「約束の相続者」です。私たちは永遠の財産を受け継ぐ者です。相続者には与えられた遺言があります。遺言は遺言者の死によって資産が必要な人々に遺贈するのです。神の御子主イエス・キリストの恵の契約は、主イエスの十字架の死によって確実に譲渡されました。

最初の契約も成立のためには死を必要としました。モーセは主のことばと、定めとを民に告げ、主の言葉を書き記し、シナイの山の麓に祭壇を築き、12部族に従って12の石の柱を立て、燔祭(はんさい)をささげ、血を祭壇に注ぎ、契約の書を読んで聞かせます。そして、「これは、神があなたがたに対して定められた契約の血である」と言うのです。
清めや贖いは血によって有効とされ、血を流すこと無しには罪の赦しはないのです。しかし、動物の犠牲の血では完全な赦し、贖いは得られません。それを与えることができるのは十字架で血を流された主イエス・キリストだけなのです。主の十字架の贖いは我らの罪を清め、「主が我らの神となり、我らは主の民となる」のです。

(2013年11月17日礼拝説教より)

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