「ダビデとゴリアト」
更新日:2012.10.29
サムエル記上17章41-54節
牧師:米倉 美佐男
今朝は幼児祝福式です。こどもたちと一緒に礼拝を献げることができますことを感謝いたします。今日は少年ダビデとゴリアトの話をします。ダビデはベツレヘム出身のエフラタ人エッサイの息子でエリアブはじめ8人兄弟の末子でした。その中でダビデは神さまに特別に選ばれて油を注がれました。油を注がれることは特別に神さまのために仕える役目を与えられたことです。一方ゴリアトはペリシテ軍の兵士で身の丈3メートルもあるとても強い戦士でした。
イスラエルとペリシテの戦いで、強いペリシテ軍にサウル王はじめイスラエル軍は恐れでただぶるぶる震えているだけでした。イスラエル軍に向かって1対1で勝負をする者はいないか?と挑発するゴリアトに立ち向かう者はだれもいません。その時、父親に戦争に行ったお兄さんたちの所に行って様子を見てきて欲しい、お弁当を届けてくるように言われたダビデがゴリアトの大きな叫ぶ声を聞いたのです。だれも戦おうとしないので、ダビデは王に申し出て自分が戦うと名乗りをあげます。王も周りの人たちも無理だから止めなさい。かなうわけがないからと止めますが、ダビデは大丈夫だと言って一歩も引きません。主なる神が守ってくださると言うダビデの言うことをサウル王も聞くことにしました。
ダビデは杖と石を5個選び袋に入れてゴリアトに立ち向かいます。鎧も甲もなく普段の羊を守る時のままで。ゴリアトは少年が出てきたので馬鹿にして言います。「お前が戦うというのか。やめておけ。かなうわけがない。戦うなら容赦しない。お前を鳥獣の餌にしてやる。」と。ダビデは言います。「私にはイスラエルの神様がついている。主は救いを賜るのに剣や槍を必要とはされない。この戦いは主のものだ。」(47節)。そう言い、石を取り出し、石投げ紐をぶんぶん回して、エイっと投げると、見事ゴリアトの額に命中し、ゴリアトは死んでしまいました。頼みの綱を失ったペリシテ軍は一斉に逃げ出しました。イスラエル軍は大勝利をおさめたのです。この話しは王様になる前のダビデの武勇伝です。大切なことはダビデが何を信じたかです。サウル王はじめ大人たちは神様の力を信じて戦おうとしなかった。私たちが聞かなければならないのは、目先の困難さに尻込みして諦めたり、逃げ出そうとすることです。なるべく面倒なことや苦しいことには関わりたくない。けれども困難な時にこそ私たちは何に頼るかが大事なのです。必ず助けてくださる神様が共にいてくださることを信じて歩みましょう。主イエスと共に歩みましょう。
(2012年10月21日礼拝説教より)