「神に属する者」
更新日:2012.4.29
ヨハネによる福音書8章31-47節
牧師:米倉 美佐男
「神に属する者は神の言葉を聞く。」(47節)
主イエスは申されました。「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。」(31節)。
主イエスの本当の弟子が本当のアブラハムの子です。神のみ旨を正しく知るのが本当のユダヤ人であり、正しいイスラエル、神の民です。そしてそれが教会なのです。
主イエスは「わたしの言葉にとどまれ」と招いてくださいました。それはわたしの弟子となりなさいという主のご招待です。イエスという真理によって罪から自由になれとの、解放宣言です。主を信じた人々ではありましたが、主の一つの言葉に彼らは反発しました。主が語れた「自由」でした。彼らを自由にすると言われた言葉に反発し、自分たちはもともと自由だ、奴隷になったことはない。彼らは罪の奴隷であるという不自由さを認めることができません。いったんは主を信じた気になりましたが、自分の考えと方向性の違いを感じると急に気持ちが萎えたのです。
人間はそのままではみな罪の奴隷です。神の赦しがなければ罪から解放されません。主イエスはご自分だけがあなたたちを罪の奴隷から自由にすることができる、と言われました。主の言葉を受け入れることができず、拒否することは主を見捨てることです。主はご自分の言葉を聞こうとしない者たちに向かってはっきりと言われました。神の子たちと、そうでない、悪魔の子たちがいると。悪魔とは神に属さない、キリストに属さない、反キリストです。神の真理に生きるか、悪魔の偽りにつくか、主の言葉に従うか、従わないかが問われます。主を愛するか愛さないかですべてが分かります。一番とすべきはどなたであるのか。神に属する者はもちろんイエス様が一番です。主よりも自分を愛するのでは主イエスを愛したことにはなりません。イエス様を一番とすることで、本当の意味で自分を愛し、妻を、夫、子を、他者を心から愛せる者へと変えられるのです。
(2012年4月29日礼拝説教より)