札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「神の御心に適う者」

更新日:2012.4.22

ヨハネによる福音書8章21-30節

師:米倉 美佐男

「わたしの行く所に、あなたたちは来ることができない。」(21節)
「わたしは去って行く。」主はそう言われました。そしてあなたたちはわたしを捜すだろうと。今しばらくはあなたたちといるが、主はご自分をお遣わしになった方のもとへ帰る。そして、あなたたちは、わたしを捜しても見つけることがない。わたしのいる所に、あなたたちは来ることができない、と。それはただ別れの挨拶をしたのではありません。この時主イエスが語られたのは十字架宣言でした。

28節で「あなたたちは人の子を上げたときに初めて、「わたしはある」ということ、また、わたしが自分勝手には何もせず、ただ、父に教えられたとおりに話していることが分かるだろう。」と言われています。お言葉を聞いた者たちはその時には理解できませんでした。しかし、主が語られたことは、ご自身が十字架にかかり、死んだ時、そしてその後に起こること、それを通して真実が明らかになる、その時、わたしがだれであるか、すなわち主イエスこそが真の神であることを初めて分かる、と言われたのです。

この主の言葉は神を求めながら正しく神を知ろうとしない者に対する警告です。主と共にいてくださる父なる神の御心に適うことを行う者となりなさいという勧めです。主イエスを唯一のキリストとして信じるということです。この警告は昔のユダヤ人に対しての警告として語られましたが、同時に、今の私たちにも向けて語られているのです。
主イエスは真の救い主です。主は世を照らす真実の光としてこられました。しかし、世は光を光として認めない、光の到来を拒絶したのです。上なるものを知ろうとしない、求めようとしない、罪の世界です。主を信じ、受け入れないならば罪のうちに、救いを得ることなく滅びるのです。「わたしはある。」イエスこそ真の神であると告白して主と共に歩みましょう。

(2012年4月22日礼拝説教より)

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