「人生の目標を目指し」
更新日:2012.1.22
マルコによる福音書8章31-38節
牧師:榮 英彦
新年を迎えてから早くも20日が過ぎました。聖言に従い生活を整えようと願いつつ、この世との速くも激しい戦いは、其処への達成を困難へと導いているようです。
キリストへの信仰告白が為された直後のことです。イエス様の真の意味が明らかにされると、すぐに「そのようなことがあってはなりません!」との弟子たちの反応がありました。何しろ、常識的な信仰の姿勢では考えられない姿勢が、イエス様から示されたからです。「この世の指導者たちは、イエスに反対し、イエスを十字架に掛けて殺す!然し、私は三日目に復活する!」この言葉に「そうですか」と、どうして言えましょうか『そのようなことがあってはなりません!』
そのように反応したペトロに、イエス様は「サタンよ退け!あなたは神のことを思わず人のことを思っている!」とお叱りになります。神様が何を求めておられるかこそが大切なのである、との指摘にほかなりません。これは信仰の基本として今でも問われていることです。この大切なことが、今、ないがしろにされているように思われる教会の姿があるように感じられるのは残念なことです。
主イエス様に従うことが、目に見えることだけではなく、自分に課せられた問題を、祈りつつ、求めつつ担いきっていくことに他ならないものであると改めて思います。慌ただしく騒ぎ立つこの世の流れの中に、信仰の基本線に確りと立てるように祈っております。自分の命を守ろうとするのではなく、主が何を求めておられるのかに応えて歩むことこそが、命の第一の目標であることを確認したいと思います。
(2012年1月22日礼拝説教より)