「キリストの恵みに招かれて」
更新日:2011.4.24
ガラテヤの信徒への手紙1章1-10節
牧師:米倉 美佐男
イースターおめでとうございます。主があなたがたと共におられます。イエス・キリストは私たちの罪を赦すために十字架におかかりになり三日目によみがえられました。それが私たちの信仰です。
ガラテヤの信徒への手紙はパウロがガラテヤ地方の教会あてに書いたものです。パウロは最初の挨拶の中でこのように言っています。「キリストは、わたしたちの神であり、父である方の御心に従い、この悪の世からわたしたちを救いだそうとして、御自身をわたしたちの罪のために献げてくださったのです。」(4節)。
パウロは手紙の挨拶の部分で一番伝えたかったことを言っています。6節にその理由があります。「あなたがたがこんなにも早く離れて、ほかの福音に乗り換えようとしていることに、わたしはあきれ果てています。」文語訳の聖書では「異なる福音」との戦い、と訳しています。信仰を受け入れた当初は正しく十字架と復活のイエス様を信じていたのに、違った教えに惑わされてあなたがたはふらふらさせられている。それは間違っている。と、パウロはガラテヤの教会の人たちに警告しているのです。
信仰の戦いは曲げてはならない強い姿勢が大事です。私たちはイエス様の弟子としてここに招かれているのです。正しい福音によって導き、生かされるのです。罪人である私たち、イエス様に愛されるにふさわしくない者を、イエス様は愛して下さる。罪を認めて悔いる者を主は赦し、受け入れて下さる。福音は愛されるにふさわしくない者を愛して下さる神がいてくださることです。主は身を持って十字架でそのことを示してくださいました。主の十字架を見上げ、空の墓を見つめ、その先におられる復活の主イエスを信じて歩むのです。主の招きを受けて主が与えて下さった本当の自由を得て、罪から解放されて生かされましょう。私たちはキリストの恵みに招かれているのです。
(2011年4月24日礼拝説教より)