札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「光を語り告げる」

更新日:2011.4.3

使徒言行録26章19-32節

「私は天から示されたことに背かず、ダマスコにいる人々を初めとして、エルサレムの人々とユダヤ全土の人々、そして異邦人に対して、悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めにふさわしい行いをするようにと伝えました。」(19節)。
キリスト者へと回心したパウロの言葉です。 パウロの伝道メッセージは、悔い改めて神に立ち帰る。そして悔い改めにふさわしい行いをしなさい、ということでした。

今、私はキリストの証人としてここに立たされています。それがパウロの思いです。神からの助けをいただいて、今日まで証しをしてきました。その証しは預言者たちやモーセが必ず起こると語ったこと以外には、何一つ述べていません。
主イエスを伝えるにあたり、パウロの証しはすべて自分の経験、体験でなく聖書のみ言葉だけを大胆に語ってきたのです。福音、主の十字架と復活以外には語ってこなかったのです。それがパウロの宣教でした。キリストの十字架とよみがえりの出来事が唯一の力でした。永遠の命であり、真の光であるキリストを伝えたのです。

パウロの弁明を聞いた総督のフェストゥスもアグリッパ王も理解しようとはしませんでした。王も総督も焦ったのです。彼らはパウロに何の罪も見い出せなかったのです。聞くべきはパウロの言葉です。「聞いたみんなが私のようになってくれることを祈る。」伝道の本当の意味がここにあるのです。信じる者になって欲しい。それが教会に託された務めです。総督も王も言います。パウロは何も悪いことはしていない、と。皇帝に上訴していなければ釈放されていたのに。パウロは釈放されることを願いませんでした。みんなが信じる者に変えられることを願ったのです。主に従う者はこのようになりなさい。聖書はそう言うのです。私たち一人ひとりが主によってそのように生きなさいと主は命じておられるのです。

(2011年4月3日礼拝説教より)

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