「宮潔め」
更新日:2011.7.24
ヨハネによる福音書2章13-25節
牧師:米倉 美佐男
「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」(16節)。
この記事は福音書の中で「宮潔め」と呼ばれています。
主イエスにこのような激しい部分がおありになったのかと思うような出来事が記されています。
ある過越祭が近づいた時、イエスはエルサレムに上られた。神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちをご覧になり、「ここから出て行け、父の家を商売の家としてはならない。」と申されたのです。
神殿において商売が行われていることをやめさせようとされました。その場所は異邦人の庭と呼ばれ、ユダヤ人でなくても入れるエルサレム神殿の外庭です。そこで犠牲用の動物を売る人々、外国からきた人用の両替をする人々がいたのです。彼らは勝手に商売していたのではなく、モーセの律法を忠実に守っていたのです。
当時のユダヤ教は非常に伝道熱心で異邦人信者を獲得していながら、その異邦人が礼拝するために造った異邦人の庭を商売の場にしたことを主はお許しになりませんでした。
伝道するということは最も純粋な意味で神礼拝を献げることです。神礼拝を静かに献げることができないようにしておいて、いくら伝道集会をしてもその伝道は一体何かということになるのです。
宮潔めは礼拝の革命です。死と復活の出来事が神殿礼拝の律法を廃し、新しい礼拝へと導くのです。教会を改革するということは神礼拝をみ言葉に従って改革することです。教会がまことの教会となることが、教会であること、あり続けることです。忙しいから、礼拝を献げることが難しいでは結局、礼拝の中で商売の事を思っているのです。主の熱意に負けないように主の日の礼拝を献げましょう。
(2011年7月24日礼拝説教より)