札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「永遠の命の言葉」

更新日:2012.1.29

ヨハネによる福音書6章60-71節

牧師:米倉 美佐男

「あなたがたも離れて行きたいか。」(67節)。
カファルナウムの会堂で主イエスが教えておられた時、弟子たちの多くの者が主の話を聞いて、「ひどい話だ。だれが、こんな話を聞いておられようか」と言いました。
主の話が聞くに堪えないと弟子たちはつぶやいたのです。そのつぶやきを主イエスが気付き、「あなたがたは私の言葉につまずくのかこの程度のことにつまずくのなら私が昇天する時はそれを見てもなおさら受け入れ難いだろう。」と言われました。

「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。」(27節)。永遠の命に至る食べ物とは主イエスご自身のことです。
それなのに十字架と復活の宣言は多くのユダヤ人だけでなく主に従う弟子たちの中からさえ、脱落者を生むことになりました。多くの弟子たちが十字架の福音につまずき去って行ったのです。「父からお赦しがなければ、だれもわたしのもとに来ることはできない」のです。父なる主なる神に選ばれた者だけが主イエス・キリストに従うことができるのです。

主イエスに従った弟子たちでさえ、主の言葉を聞いてその後に主と共に歩まなくなったのです。生涯を通して信仰を続けることは決してやさしいことではありません。冒頭の「あなたがたも離れて行きたいか」と言われた主の問いに、答えたペトロは「あなたこそ神の聖者であると知っている。」それが選ばれた12弟子たち、教会の告白です。第1に「主よ」とイエスを呼び、第2に主イエスは永遠の命の言葉を持っているお方。第3に主こそ「神の聖者」です。イエスはメシヤだと告白するのです。
私たちはだれに従うのか、人かイエスか。自分も含めた人に従うのでなく主イエスに従うのです。永遠の命の言葉である主イエスに導かれて歩みましょう。主に従うと告白する者は幸いを得るでしょう。

(2012年1月29日礼拝説教より)

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