札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「朽ちないものを着る」

更新日:2012.4.14

コリントの信徒への手紙一 15章50-58節

牧師:米倉 美佐男

「この朽ちるべきものが朽ちないものを着、この死ぬべきものが死なないものを必ず着ることになります。」(53節)
主イエスのよみがえりを共にお祝いすることができることを感謝します。十字架で亡くなられた後、主イエスは墓に葬られました。安息日が明けるのを待ってイエスを慕う女性たちが急いで墓に行きました。墓に着くと、入り口をふさいでいた大きな石が開いていました。中を見るとそこにあるはずのイエス様のご遺体がな無くなっていました。

何が起きたのか分からず、彼女たちは悲嘆にくれました。そこに、二人のみ使いが現れて言いました。「なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。」、彼女たちは思い出しました。イエス様が何度も十字架にかかって三日目に復活されると言っておられたことを。その時はだれも本気で聞いていませんでした。そんな話は聞きたくなかったからです。そのようなことはあってほしくなかった。あってはならないことでした。でも今は信じるしかありません。急いで弟子たちに告げ知らせに行きました。それが、イースターの日の最初の出来事でした。

キリスト教信仰の中心である十字架と復活はそれがなければ救いはありません。教会は多くの人々にイエス様を伝えなければなりません。復活を信じないことはイエス様の救いを否定することです。それでは伝道することはできないのです。復活がなければ信仰の根拠は無くなってしまいます。肉体はいつかは朽ちて果てます。私たちはみな朽ちる存在です。しかし、イエス様は朽ちることはありません。主は今も生きて信じる者と共におられます。朽ちる者が朽ちないものを着る。主イエスを信じることが、朽ちないものを着ることなのです。それによって私たちは罪を赦され神の民として生かされるのです。私たちは主の死を告げ知らせる者として、主の復活を大胆に伝えるのです。

(2012年4月8日礼拝説教より)

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