「これはどういうことなのか」
更新日:2012.5.27
使徒言行録2章1-13節
牧師:榮 英彦
定められた収穫を感謝するお祭りの日に、慕うべきイエス様を失いその思いによってしか歩みを支えられないでいた人々が集まっていた一家屋で起こった出来事が後の時代を変える教会の出発となりました。
これまでに聴いたイエス様が語って下さった数々の言葉・身に染みている旧約聖書の言葉・現実を支配している生活上の言葉等などが入り混じりその人々の群れは決して一体ではありませんでした。然し、そこに「聖霊」が働いた時に大きな変化がその群れに生じたのです。そこで起こった現象については聖書の記す通りに受け止めてよいでしょう。そしてその意味するものを5節以下の記述から学びたく願うものです。
「聖霊は」、イエス様の復活を信じ、イエス様の言葉に聴き従いたいと求める人に注がれたと聖書は告げています。7節に「どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか」と記されていますが、信仰者の交わりはかくあることを示しています。そして、「教会」は将にそこに建てられているのです。身分的相違・学歴とか経済的格差・或いは身体的差異等々一般社会に見られる現象を超えて、神様に生かされている、自分では如何ともし難い内面の問題を受け入れて下さった方がイエス様であり、その方の招きに私達は預かっているのです。
それぞれの違いを超えて一つの「霊」の下に生かされている教会の姿に生きましょう。
(2012年5月27日礼拝説教より)