札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「真実な証し」

更新日:2013.7.16

ヨハネによる福音書21章20-25節(新P212)

牧師:米倉 美佐男

「これらのことについて証しをし、それを書いたのは、この弟子である。わたしたちは、彼の証しが真実であることを知っている。」(24節)。
今朝のメッセージは「証し」です。私たちはヨハネと同じように主イエス・キリストを証しするのです。キリスト教はイエスをキリストと証しする信仰です。多くの証言者と共にこの福音書の著者も命を懸けてイエス・キリストを証ししたのです。証人はまさに殉教者であるのです。

ペトロが振り向くと、イエスの愛しておられた弟子がついて来るのが見えた。この弟子は言われなくても自然に、主に従ったのです。その時、ペトロは「主よ、この人はどうなるのでしょうか」と問います。それに対する主のお言葉は「わたしの来るときまで彼が生きていることを、わたしがのぞんだとしても、あなたに何の関係があるか。あなたはわたしに従いなさい。」と申されました。主はペトロや様々なうわさを述べる者たちに対し、他人がどうではなく、あなた自らが従えば良いと言われたのです。信仰は先ず私の問題です。

証しが求めるのは自分の宣伝ではありません。キリスト者の証しは、私たちを造り生かす神の言、真の光である、主イエス・キリストを、唯一の救い主であるという告白証言です。主の十字架と復活によって永遠の命が私たちに約束されたことを感謝して、状況がどんなに困難であっても勇気と希望を持って歩んで行こうとの力強いメッセージがここに語られているのです。真の光であり、唯一の救いである御子イエス・キリストを讃美し、「私に従ってきなさい」と招いてくださる主のみ声に聞き従いましょう。力なく、相応しくない者を主は弟子として招いてくださいました。その招きに心を素直にして従うのです。豊かに主の恵みをいただいて、忠実に証人として歩むことができますように。

(2013年7月7日礼拝説教より)

前のページに戻る