札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「日々励まし合いなさい」

更新日:2013.8.26

ヘブライ人への手紙3章7-19節(新P403)

牧師:米倉 美佐男

「わたしたちは、最初の確信を最後までしっかりと持ち続けるなら、キリストに連なる者となるのです。」(3章14節)
主イエスを信じて最後まで主に従うことが大事です。主イエス・キリストはモーセ以上のお方です。キリストを信じて希望を持って生き、教会に連なり聖霊の導きを受けて生きるのです。心をかたくなにして不信仰に陥らないように、正しく神のみ声を聞くのです。

聖書の民にとって、キリストの贖いのみわざは新しい出エジプトです。モーセに連れられてエジプトを脱出したイスラエルの民がなぜ40年もの長い歳月を荒野で過ごさなければならなかったのかを思い起こす必要があります。主に従うことによって与えられる約束の地、そこにある平安が約束された安息です。生ける神から離れてはなりません、離れることは不信仰です。どのような理由があっても信仰を放棄することは、荒野の生活の辛さのゆえに、エジプトでの奴隷生活を懐かしく思った先祖たちと同じ行為です。どのような試みの時代の中にあっても堅く信仰に立ち、罪に惑わされてかたくなにならないように、今日という日のうちに、日々励まし合って生かされるのです。

それなのに、神の声を聞きながら反抗したのは誰か。神のみ声を聞かずに神の憤りを引き起こしたのはだれか。モーセの指導のもとにエジプトを脱出し、神の贖いを体験した我らの先祖たちでなかったか。神に従うと誓約をし、契約のうちに入れられながら、なぜ不従順を繰り返すのか?洗礼を受けながら今またキリストの救いからもれるならば、あなたがたもあの不従順な先祖たちと同じになってしまう。だから今、切に願い、祈るのは不信仰に負けるな、その一言です。神の贖いによって信仰の故郷の約束を受けながら、土壇場で信仰を放棄することのないように、今こそ主イエスに立ち帰る信仰の勇気を持ちましょう。

(2013年8月18日礼拝説教より)

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