「大胆に恵の座に近づこう」
更新日:2013.9.6
ヘブライ人への手紙4章14-16節(新P405)
牧師:米倉 美佐男
「だから、憐れみを受け、恵にあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか。」(4章16節)
今朝は創立124年を覚えて礼拝を献げます。与えられた聖書のお言葉は申します。主イエス・キリストが「偉大な大祭司」として与えられているのだから、信仰をしっかりと保ちなさいと。著者は信仰者が困難に負けないで、信仰を堕落させようとする誘惑に打ち勝つために今何をなすべきかを示します。
公に言い表している信仰があります。それはイエスが唯一の主でありキリストであるという信仰です。このお方は「もろもろの天を通過された偉大な大祭司」です。地上の大祭司は年に一度幕屋を通り、至聖所に入り、神に民を執り成すために儀式を行いますが、主イエス・キリストはご自身を十字架につけ私たちを贖ってくださいました。ただ儀式的に執り成すのでなく、身を持って私たちに命を与えてくださる救い主です。だから、確信を持って主の恵の座に大胆に近づこうと勧めるのです。
創立時のことを覚え、キリストにしっかりと結ばれてこの北の地での伝道を主に導かれて歩んで参りましょう。当時の札幌の人口は16.876人(北海道37.056人)、今は当時の100倍以上190万人の大都市となりました。1890(M30)年、博物館の裏手の建物を借り、5月31日午前9時親睦会を開催、参加者12名。讃美歌・聖書朗読・感話・祈祷を行い、毎日曜日組会を開くことを約しました。第1回は仁平豊次宅で同年6月7日頃開催。来会者12名。集会の目的は互いに与えられた恵みを感謝し、かつ祈り、各自の内に最も貧困な者又は重患者などがあれば、福音を伝え、そのために熱心に祈ることでありました。札幌教会の歴史はここからスタートしたのです。先達たちが祈りの内に築き残してくれた信仰の遺産を引き継ぎ主に仕えて参ります
(2013年9月1日礼拝説教より)