札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「更にまさった契約」

更新日:2013.11.5

ヘブライ人への手紙8章1-13節(新P409)

牧師:米倉 美佐男

「しかし、今、わたしたちの大祭司は、それよりはるかに優れた務めを得ておられます。更にまさった約束に基づいて制定された、更にまさった契約の仲介者になられたからです。」(8章6節)

10月31日は宗教改革記念日です。宗教改革の柱は「信仰のみ」・「聖書のみ」・「キリストのみ」としてプロテスタント教会に受け継がれてきました。
その根本精神は「悔い改め」の信仰です。キリストの救いを信じて歩むことだけが求められました。この手紙も主イエスを信じて歩むことだけがテーマです。

この世の祭司職がメルキゼデクの位に等しい大祭司であるキリストにその場所を譲ったように、古い契約も新しい契約に、地上の聖所は天上の聖所に、一時的犠牲は永遠の犠牲に場所を譲ります。十字架が示すのはすべてのものがキリストによって新しくされたことです。主の1度限りの献げもの、十字架が一番大事です。十字架によってキリストは父なる神から託された務めを果たしたのです。主が仲介者(メシテース)であることは、新しい契約としてエレミヤが預言(31・31−)したことの成就です。古い契約が完全ではないから新しい契約が必要なのです。

エレミヤはその時代に預言者として召されました。バビロニアにユダが滅ぼされ、捕囚にあったBC6世紀末のことです。彼の預言は語り継がれ、人々の記憶に残りました。イスラエルとユダの家に新しい契約を結ぶ時が来ます。神の民、イスラエルに与えられた古き契約は、キリストによって新しき神の民、教会に新しい契約として取って代わりました。今は御子の時代、キリストの時代です。そしてそれは永遠の契約なのです。私たちも十字架の主を、父なる神に執り成してくださるイエスを、寝ているときも起きているときも語り続け、証し続けるのです。イスラエルの家と結ばれた契約は、教会に結ばれた契約によって新しくされ、キリストと父なる神との間の約束に私たちも共にあずかることができるのです。

(2013年10月27日礼拝説教より)

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