札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「聖誕」

更新日:2014.8.25

フィリピの信徒への手紙2章6-7a節(新P363)

牧師:米倉 美佐男

「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。」
 (6−7a節)
 ハイデルベルク信仰問答 第十四聖日
 問三十五〜三十六
問三十五 主が、聖霊によって胎(はら)まれ、処女マリヤより生まれた、というのは、どういう意味ですか。
問三十六 キリストの聖霊によって胎まれたことと誕生から、どのような益が得られますか。

問三十五の答は神のみ子の誕生はみ霊の働き、神の御業だということです。罪の汚れ無しという点を除けば私たちと同じ姿になって下さったのです。問三十六の答えは主は仲保者であり、私たちの罪をかばって、損なわれた神との関係を正しく回復してくださいました。
毎週礼拝の中で告白する使徒信条に、「聖霊によりてみごもられ、処女マリヤより生れ」と告白します。教会の告白として、神の御業の出来事を大切に受け継いできたのです。

今朝の問答は、イエス・キリストが真の神にして真の人であることを告白しています。神であるお方が人となって下さった。私たちの信仰の本質がここにあります。
キリストは仲保者としてこの世にお生まれ下さいました。断絶した神と私たちの関係を執り成すために。それ故、唯一のかけがえのないお方の誕生を心から喜び感謝するのです。この務めは主イエス・キリストだけが果たせるのです。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。」(ヨハネ14・6−7)。唯一の慰め主に罪を覆っていただき、御子を救い主と信じることによって神の子とされた幸いを感謝します。

(2014年8月17日礼拝説教より)

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