札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「主の民と共に喜べ」

更新日:2014.12.15

ローマの信徒への手紙15章4-13節(新P295)

牧師:米倉 美佐男

「異邦人よ、主の民と共に喜べ。」(15章10節)

アドベント(待降節)の第2週です。クリスマスを教会で今のように祝うようになったのは3世紀後半のことだと言われています。
クリスマスを迎える備えのアドベントのこの時、主の誕
生を思い、そして主が再びお出でになる終末に備える時と
して今の時を覚えましょう。

ロマ書の15章には読み手、聞き手に対して、自分の満足を求めないで、キリストに倣って歩みなさい。どのような
現実の不安や苦しみの中にあっても、信じる者には神の言による忍耐と慰めが与えられており、希望を持ち続けることのできる生き方があるからと言います。それが主と出会った者に与えられた特権なのです。互いに分裂があり相克があるこの現実の中で、キリストにあって互いに相手を受け入れることが必要なのです。

大切なのは自分の喜びではありません。主の民と共に喜ぶ(詩編117・1)ことが大切なことです。すべての民が主をたたえ、讃美する。礼拝が献げられることが重要なのです。
「エッサイの根から芽が現れ、異邦人を治めるために立ち上がる。異邦人は彼に望みをかける。」(15:12)引用されたイザヤの言葉はとても重要です。キリストに望みがあるのです。どの国の者であっても主イエスをキリストと信じることができるならば、必ず主にある喜びと平和があります。あなたがたは聖霊によって真の希望で満たされるようにと祈りで結んでいます。この世にあっては希望もなく神もないような生き方をしている者に向かって希望の光が差し込みます。それを待望してきたのがアドベントです。大事なことは希望を持つことができるのは人間の能力からでるのでなく、神から来るのです。希望の根拠は神なのです。ノエルを歌いながら永遠の希望の光の到来を待ち望みましょう。

(2014年12月7日礼拝説教より)

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