「インマヌエル」
更新日:2015.1.5
マタイによる福音書1章18-25節(新P1)
牧師:米倉 美佐男
「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。」(23節)。
「インマヌエル」は神は我々と共におられるという意味
のヒブル語です。主なる神は信じる者と共にいて下さるの
です。毎日曜日の礼拝で告白している使徒信条で「我らの
主イエス・キリストを信ず。」と告白します。主は聖霊によりてやどり、処女マリアより生まれ、と続きますが、その告白は今朝の聖書の箇所から取られています。
マタイの記者は主イエスの福音を語り出す時、「イエス・キリストの誕生の次第は次のようであったと。」(18節)と語り出します。マリアは婚約中の身であったが、聖霊によって身重になった。ヨセフは悩みます。愛するマリアのために静かに身を引こうとさえ考えました。けれども、夢で天使から迷わずマリアを迎え入れなさい、との天使の命令を聞き従い、命じられた通り生まれた子をイエスと名づけました。
クリスマスのメッセージは大いなる喜びの訪れです。そ
の喜びは当初その役目を命じられた者にとっては大きな不安、恐れを抱かせるものでした。しかし、神の言葉を信じて受け入れる者には大きな恵みが与えられるのです。イエスという名は「主は我が救い」と言う意味です。神が人となられた。「このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。」(22節)。イザヤの「インマヌエル」預言が成就したのです。聖なる神の聖なる霊によってお生まれになったお方を祝うのです。民を罪から救うためにお生まれになられた神の独り子を。
(2014年12月21日礼拝説教より)