「偽証するな」
更新日:2015.8.17
エフェソの信徒への手紙4章25節(新P357)
米倉 美佐男牧師
「だから、偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。わたしたちは、互いに体の一部なのです。」(25節)
第四三聖日 問112
問112 第九戒は、何を、求めていますか。
答 誰に対しても、偽りの誓いをなさず、言葉を曲げず、陰口をきかず、悪口をいわず、誰をも調べることなく、軽率に、罪に定めることを、助けず、すべての虚言、詐偽を、悪魔自身のわざとして、避けて、法廷においても、すべての事柄において、真理を愛し、正直に語り告白し、自分の隣人の栄誉と威信とを、自分の力でできるかぎり、救いまた増すように、ということであります。
第九戒は「あなたは隣人について偽証してはならない。」という戒めです。「偽証」は法廷用語です。法廷において偽りの証言をすれば偽証罪です。いかなる場合でも利害によって事実を捻じ曲げてはならない、真実を語り、証しする義務があるのです。偽りの誓いや証言は真理、秩序に逆らうことだけでなく、主の厳しい裁きの下にあることを忘れてはならないのです。神の怒りの厳しさ正しさを知る者は偽りの証言はできません。
偽りはサタンの誘惑に負ける時になされます。人間が偽りにとらわれて、偽りを語るならサタンによって操縦されてしまう悲惨なあり方へと転落するのです。私たちの信仰は偽りのこの世界に、主イエス・キリストが来て下さって、サタンに勝利し、サタンに支配された偽りから解放してくださったというものです。私たちは、誰に対しても、偽りの誓いをなさず、言葉を曲げず、陰口をきかず、悪口をいわず、軽率に、罪に定めることを、助けず、すべての虚言、詐偽を、悪魔のわざとして、避ける者へと変えられ古い人を行いと共に脱ぎ捨てキリストを着るのです。
神の約束された勝利のうちに偽りでなく真理の証人として感謝と喜びを持って生かされて参りましょう。
(2015年8月9日礼拝説教より)