「絶えず祈りなさい」
更新日:2015.9.7
テサロニケの信徒への手紙一 5章16-18節(新P379)
牧師:米倉 美佐男
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。」(16-18節)
祈りについて
第四五聖日 問116-118
問116 キリスト者には、何故、祈りが、必要なのですか。
問117 神を喜ばせ、神に聞かれるような祈りは、どのような特長がありますか。
問118 神は、われわれに、何を神に求めることを、命じておられますか。
今朝からハイデルベルクは最後の主の祈りに入ります。
この問答が十戒と主の祈りを持って終わることはとても意味のあることです。共に神への感謝があって信仰生活の基盤であるからです。特に主の祈りは私たちの信仰生活に不可欠のものです。ここでは祈りとは何かと言う、祈りの説明、解説がされているのではありません。祈りが教会に、キリスト者に何故必要かを教えているのです。
祈りは私たちが信じるお方に向かって祈るのですが、神が私たちに神の側から求めておられる、神への感謝です。それはまさに神を神とすることです。それが問116の答えです。
問117の答えは第一に唯一の神に対して呼び求め、第二に自分の困窮と悲惨を認め自らをへりくだらせるのです。第三にすべてのことを主に信頼して委ねて祈るのです。祈りは必ず聞かれます。主イエスは私たちに必要な物を必ず備えて下さるのです。
最後の問118は「何を主に祈るか」です。霊的、肉体的に必要な物すべてを。すべてとはキリストが約束し、お与えくださる物すべてです。「求めなさい。そうすれば与えられる。探しなさい。そうすれば見つかる。門をたたきなさい。そうすれば開かれる。」(マタイ・7)。父なる神は私たちが求める前から必要なものをすべてご存知なのです。
(2015年8月30日礼拝説教より)