「救いは、主にこそある」
更新日:2015.11.24
ヨナ書 2章10節
牧師:米倉 美佐男
ヨナに主の言葉が臨みます。ニネベの町に行って預言せよと。ヨナはこれを拒み、ニネベとは真反対の方向に船に乗って逃げます。嵐に会い海に投げ込まれ、三日三晩大きな魚に飲み込まれます。ヨナは魚の中で悔改めの祈りをし、陸地に吐き出されます。再び神の御命令がヨナにくだります。今度は素直に従い預言活動をしました。結果、ニネベの町の人々はヨナの預言に耳を傾け、王も民もこぞって悔い改めたので町は滅びを免れます。ヨナはそのことが不満で怒りました。ニネベの救いより自分の自尊心が傷つけられたと思ったのです。主は言われます。「お前は怒るが、それは正しいことか。」と。
都を出てヨナは東の方に座り込み小屋を建て、ニネベの都に何が起こるか見届けようとします。主はトウゴマの木を与えヨナを暑さの苦痛から解放されたのでヨナは機嫌を直しました。翌日神はこのトウゴマを枯らしました。日が昇り、東風が吹き付け温度は上昇し、太陽が頭上に照り付けヨナはダウン寸前です。ヨナは言います、「生きているよりも、死ぬ方がましです。」と。
主は言われます。「ヨナよトウゴマのことでお前は怒るが、それは正しいことか。」「お前は、自分で労することも育てることもなく、一夜にして生じ、一夜にして滅びたこのトウゴマの木さえ惜しんでいる。どうしてわたしがこの大いなる都ニネベを惜しまずにいられるだろうか。」
神の忍耐と大きな深い愛が救いです。それが悔い改めて信じる者にはだれにでも、ユダヤ人であろうが異邦人であろうが等しく与えられるのです。神の民を選ぶのは神自身であり、人間が思い上がって自分の好みで選んではならないとの警告です。救いは、主にあるのです。
(2015年11月15日秋季特別伝道礼拝説教より)