札幌教会・日本キリスト(基督)教団・プロテスタント教会

北海道札幌市中央区にある伝統的な教会

聖書のお話し

「神の子とするために」

更新日:2016.1.6

ガラテヤの信徒への手紙4章4-7節(新P347)

牧師 米倉 美佐男

「しかし、時が満ちると、神は、その御子を女から、しかも律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。それは、律法の支配下にある者を贖い出して、わたしたちを神の子となさるためでした。」(4-5節)

先週はクリスマス礼拝、24日はイブの礼拝を献げ多くの方々と共に主イエス・キリストの御降誕を祝うことができました。御子イエス・キリストのお誕生は、わたしたち信じる者を神の子となさるためでした。

「異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」(ルカ2・32)誕生八日目で律法に従って両親のヨセフとマリアは主イエスに割礼を施し、清めの期間(33日)を過ぎて主イエスを父なる神に献げるためにエルサレム神殿に行きます。そこで、シメオンとアンナが主イエスを迎えます。二人は長い間メシアの到来の約束を信じて待っていた信仰あつい人たちでした。シメオンは「メシアに会うまでは決して死なない」とのお告げを聖霊から受けていました。アンナは女性預言者で84才の高齢でしたが主イエスに出会い、神を讃美し救いを待ち望む人々にイエスのことを伝えました。二人とも主イエスに出会えた喜びを人々に伝えたのです。

読んで頂いた聖書の箇所は、パウロの手紙の中で、唯一降誕について言及している箇所です。パウロはここでキリスト者とは何であるかを論じています。一言で言うと神の子とされた存在であると言います。神が約束してくださった、アブラハムの子孫として、私たちは神が与えてくださった約束の相続人です。「御子を女から、律法の下に生まれた者としてお遣わしになりました。」母マリアから神の御子が肉の形をとり、人間としてお生まれになられた。クリスマスの喜びは神の子とされた喜びです。神を、主によって親しくアッバ(父)と呼ぶことを赦されたのですから。

(2015年12月27日降誕節第1主日礼拝説教より)

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